子供にはスキーorスノーボードどちら?

子供にウィンタースポーツデビューを!というと、ちょっと昔までは「基本はスキーでしょ」というのが定番でした。しかし、スノーボーダーの親にとっては、子供にスキーではなくスノボを覚えてもらって一緒に滑れるようになりたいところ。近頃はスノーボードが多くなり、我が子にもスノーボードから始めさせたいと思うのは当然です。

さて、子供のデビューは スキー or スノーボード どちらが良いのでしょうか?

 

スキー vs スノボ どっちが簡単?

子供でも大人でも、初めて挑戦して簡単に滑れるようになるのは、断然「スキー」です。ブーツをはいてスキー板を付けてハノ字で滑れば、初めてでも上から下に滑ることが出来ます。足が開いたり絡まったりして多少転ぶかもしれませんが、両足を開いて立つのでバランスもとりやすく転ぶ回数は少ないです。

子供でも、スキーを始めて1~2時間もすれば、リフトに乗ってゲレンデを降りてこれるようになります。ハノ字でボーゲンが出来ない子供の場合には、ボーゲンヘルパーを付けてしまえば、板が開いたり重なったりすることもなくボーゲンで滑れるようになります。滑れてもスピードを落とせない子供の場合には、コーチベルトなどで親が後ろから支えてあげる方法もあります。

初めてのスノーボード一方、初めてのスノーボードは、子供でも大人でも、かなりハードルが高いです。初めてのスノボでは、滑るどころか、立ち上がることさえも出来ません。立ち上がっても、滑り始めるとすぐに転倒してしまうことから、お尻や腰や手首を痛めることが多ので、1日がんばってもチョットでも滑ること(横滑りなど)が出来れ良い方です。スクールでなく自己流でスノーボードに挑戦する人たちが、ゲレンデのあちこちに疲れ果てて腰を下ろしている光景は一般的です。

 

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スキーなら3~4歳から

3~4歳の子供は足のサイズも小さいのですが、スキーブーツなら最小サイズが15㎝位なので、ギリギリ合うものがあります。しかし、スノーボードのブーツの最小サイズは19cm位からなので、3~4歳の子供にはガバガバで脱げてしまいます。

また、この年齢では、まだ、身体を自分が思うようにコントロールすることが出来ないため、スノーボードで必要となるつま先を動かしたり姿勢を保つことが難しく転倒も多くなることから、スノーボードを始めるには早いと考えられています。そして、脚力も弱いため、すぐに疲れてしまうということもあり、もちろん出来ないことはないのですがハードルは相当高いでしょう。この年齢に教えてくれるはスノーボードスクールもほぼありません。

スキーならば、子供にブーツを履かせて板の上に立せて、板の先をボーゲンヘルパーでつなげれば、それなりに滑り出すことが出来ます。思うように足を動かせなく脚力が弱い小さな子供でも、スキーならば、雪の上を滑る感覚を味わうことが出来るので、楽しむことが出来るでしょう。
スキースクールでも、キンダーレッスンとして3~4歳から教えてくれるところがあるので、その道のプロにお任せすることで、子供達は楽しく安全にスキーを滑れるようになります。

 

スノーボードなら5~6歳から

子供の年齢が5~6歳になると、足のサイズも大きくなりスノーボードのブーツもピッタリのものが見つかります。身体をコントロールすることも出来るようになり、脚力も付いてくるので、まだまだ早い方ですが、スノーボードに挑戦することは出来るのではないかと思います。

また、スクールでも、この年齢を対象としたキッズレッスンとして、スキーもスノーボードもどちらも教わることが出来ます。

ただし、一部のプロの間では、この年齢からのスノーボードは早すぎるのでスキーから始めた方や良いという声も多く聞かれますので、どちらかと言えば、スキーから始めた方が無難のようです。

 
 
 


 

スクール or 親が教える

子供にスキーやスノーボードを親が教えるという手段もありますが、親に頼らずに子供が自分で学んでいけるようにスクールに入れる親は多数います。親の自己流の教え方でなく、子供たちにスキーやスノーボードを毎日教えているプロが基本から教えてくれるのは、多くのメリットがあります。

もちろん、スクールのレッスン料金は決して安くないので、親が教えることで少しでも節約したいという気持ちは分かります。ただ、考え方を変えると、せっかく時間と交通費をかけてスキー場までやって来たのに、親が子供にスキー・スノボーを教えたので全然上達せず一緒に楽しめないということがあります。それよりも、6000円払って午前中スクールに行かせてそこそこ滑れるようになり、その後の上達も早く一緒に楽しく滑れたという方が、スキー場へ来るまでの時間や交通費やリフト券代が無駄にならないと考えることも出来ます。

スキースクールでは、子供のレッスンはスキーが多く、学校などのスキー教室でもスキーが中心であることを見ると、スノボ人口が増えた今も「基本はスキー」という概念があるようですね。親が子供に教えるのに教えやすいのもスキーのようです。

 

子供の身体を考えた観点でのスキーorスノボの選択

スキーorスノボのどちらから始めると良いか、というのを子供の身体の観点から考えてみましょう。単純に二本足で地面に踏ん張れるスキーは、安定感・疲れの点からしても良いでしょう。スキーはブーツが重いというのはちょっと難点で、スノボは足から外してリラックスできるという点はあります。

子供が小学生くらいの場合、身体が丁度成長過程なので、長時間滑った場合の身体への負担も心配ですね。スノボの場合は横のりスタンス。転倒しやすく、転倒した時に骨盤を痛めるなどの可能性もあります。スキーよりも安定感が欠けるためか骨折することも多く、成長期の骨折は望ましくありません。

スノボのスクールが少ないのは、スキーよりも説明が難しく低年齢層に理解が難しいという点もあります。つまり、マンツーマンなどなら安心もありますが、教室として教えるのは難しいということがあるのです。

 

スキーからスノボへ転向も

大人でスキーからスノボへ転向した方は多いと思います。30~40歳くらいはそういった世代でしょう。スノボの面白さは格別ですよね。しかしやはり子供はスキーから始めても遅くはありません。慌ててスノボから始めなくても、きっちりスキーの基本を身体に馴染ませて練習してからのほうが、スノボの上達が早いといいます。

子供にスキーから始めさせたのに、なかなか板を平行にして滑られないという親御さんもいます。でもそれは子供の筋力が未発達のため。筋力発達に従って板を平行にして滑ることができるようになるので、それまでは無理に平行にせず、正確なターンとスピード確保をすることが有効だといいます。子供の頃から雪の上のスピード感に慣れると、その後の上達の仕方に影響があります。スノボは筋力が出来上がってくる中学生くらいに転向すると良いといわれています。

 
 
 
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