スノーボード人口は若い人を中心に急増していて、ゲレンデに入るとかなり目立つようになりました。親世代のスキーに親しんできた方もスノボに変えた方も多くいらっしゃるでしょう。「これからの子供に教えるにはスキーよりスノボだ!」という親御さんも沢山いらっしゃいます。ここでは子供に初めてのスノーボードを楽しんでもらうためのポイントや注意点を把握しておきましょう。
子供の初めてはコンディションが大切
スノーボードは人口急増するだけあって楽しくて、さらにカッコイイスポーツです。ゲレンデを滑走する姿を見ると我が子もあんな風にとか思いますね。でも子供は直感的に楽しさを感じるもので、苦痛や不快を最初に伴うと、どんなに素晴らしいスポーツでも嫌いになってしまう傾向があります。初めてのスノーボードデビューは、天候や雪の状態などコンディションを慎重に見極めていきましょう。初めてのスノーボードで転ばない人はいませんが、転び方を教わったとしてもそれが固いアイスバーンだったら「スノーボードは痛いもの」とインプットされてしまいます。逆に最初に楽しくてフワフワの雪で楽しい思いをすれば、ずっとスノーボードの楽しさが印象に残ります。
スノーボードは素人が子供に教えるのは難しいといわれています。無理せず最初はスクールで学ぶことを検討しておきましょう。
親がゲレンデで教えるマナー
スクールに入っても教わるでしょうが、実際に一緒にリフトに乗って滑る時には周囲に配慮することを親も教えましょう。それが周囲も我が子も含めて怪我のないスノーボードになります。マナーといっても、それほど難しいことではありません。ただ夢中になりすぎて忘れてしまうので、その都度教えていけばよいだけです。
○ リフトは順番を守り、安全バーを下ろして手すりを持ち、揺らさないこと
○ リフトの乗り降りで転んだら、すぐ起き上がり、板装着は他の人の邪魔にならない
○ 板は絶対にはなさない(他人のケガにつながります)
○ ゲレンデで寝転んだりしない。転んだらすぐ起きる(子ども自身も危険です)
○ ゲレンデ途中で休みたい時は脇へ寄る。
○ 自分が出したゴミは持ち帰る
スノーボードを安全に滑る準備
スノーボードはスキーよりも怪我率が高いと言われています。そこで、なるべく安全を確保するために一つひとつポイントをクリアしていきましょう。
●スキー場へ出向くために車や電車に同じ姿勢で乗り続けることが多いと思います。その固まった関節や筋肉のまま滑走するとケガや事故に繋がるので、充分な準備体操をしましょう。終った後のクールダウンも忘れずに。
●ボードやウェア、ブーツなどは、大きいものを選ばずに適正のものを。脱げてしまったりして危険です。また、丈夫なヘルメットやプロテクターをつけましょう。
●ゴーグルや手袋、ウェア下の着替えなどを用意しましょう。雪の反射は目を傷めますし、汗をかいたままだと風邪をひく原因になります。
●必要以上にスピードを出して滑ったり、実力以上のコースに挑むとケガの原因になります。
ゲレンデで迷子になったときは!?
スクールに入れる場合には、集合場所と解散場所があるので大丈夫。遅れないようにお迎えに行ってあげましょう。そして一緒に滑る楽しみを味わいましょう。
しかし広いゲレンデ、他のお客さんも大勢の中で見失ってしまうこともあるでしょう。そこで「滑る前に」迷子になったらここという特徴ある場所を選んでおきます。また、迷子の途中にケガをしたりすると大変なので、リフト券などを差しておけるところに、名札も入れておくとよいでしょう。
転倒してケガをしてしまったら?
転倒したら、滑っている人の邪魔にならないようゲレンデの端に寄ります。しかし起き上がれなかったり動けない場合は、無理に動かさずに周囲に安全を確保してもらいます。起き上がれてもかなり痛い場合にも無理はしてはいけません。安全を確保したらスキー場のパトロールを呼びます。周囲の人に協力をしてもらって要請したり、スキー場に直接電話をかけても呼ぶことができます。
パトロールの方が来てくれたら指示に従い、病院に行ったほうが良い場合は滑らずに病院へ向かいましょう。痛いけど捻挫かな?という程度で患部が熱を持っていたらならば、雪をビニールに入れて患部を冷やします。15分間隔くらいで冷やすのと離すのを繰り返して、痛みがとれなければ動くことができても病院へ行きましょう。
頭を強く打った場合には、すぐには症状が出ない場合もあります。頭蓋骨の内側などに変化がある場合は生命に危険があることもあります。最低1日から1週間程度は様子をみておきましょう。
親が教える場合のポイント
親が教える場合は、子供に甘えが出てくることを見積もっておきましょう。そのため、ちょっと教えづらいことが多いですね。しかしあまり怒らず、焦らず、段階を踏んで自分で色んなことができるようにしていきます。
例えば板をつけるのも、片足ずつ着けていきましょう。まずは前足(利き足が後ろになります)を着けて練習。平らなところを目がけて歩いてみます。次に両足になります・・・。このように一つひとつクリアしていきましょう。